日本政府観光局(JNTO)によると、2017年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は前年比21.5%増の259万5200人となり、10月の最高記録を更新した。東アジアで中秋節休が 10 月に動き、例年より長い連休を形成したしたほか、航空路線の拡充や訪日クルーズの増加なども後押しした。1月からの累計は18.3%増の2379万1500人となった。前年実績の2403万9700人は、11月4日に突破したと見られている。
市場別では、JNTOが重点市場と位置づける20市場のうち、カナダとドイツを除く18市場が10月の最高記録を更新。ビザ取得要件の緩和効果が続くロシアは単月の最高記録を更新した。1 月からの累計では香港・インドネシア・ベトナムの 3市場が昨年の年計を超え、最高記録を更新した。
旅行者数が最も多かったのは中国で、31.1%増の66万3800人。2位は韓国で38.1%増の62万900人。3位は台湾で18.8%増の42万1100人。伸び率が最も高かったのはロシアで43.9%増の9300人。2位は韓国の38.1%増、3位はベトナムで31.6%増の3万2500人だった。
なお、10月の日本人出国者数は0.1%増の146万4000人で、1月から10月までの累計は4.9%増の1487万8200人だった。詳細は別途記載。